2007年冬御嶽 by黒巫女

横

 2007年、3月。
この日、天文部では無謀にも「御嶽」観測会が行われました。
以下は、天文部ブログに載せられた、観測会の一部始終です。

  3月17日(土)
1年:黒巫女 ミハエル 蜻蛉 阿南惟幾 える 天使さん ヨーゼフ・K
OB:秀真 zippo

  【1話】劇場版・寒空星天紀行
 10時53分。「迷うから」という理由で定刻の1時間以上前にやってきたわたしは、今度こそ何もすることがないため、しばらく待つことに。
おおよそ40分ほど待ったところで、OBの方と前回の先発メンバーが1人ずつ到着。その後も立て続けに参加者が集まり、正午までにはかろうじて全員が集合。
そうしてゴタゴタしつつも、西武新宿駅を出発。
そうして電車内で各々自由にすごし、おおよそ2時間かかって御嶽の駅に到着。コンビニエンス?ストアで買い物がすまされ、ケーブルカー乗り場へ。
乗り場では、登山組とケーブルカー組で分かれて、それぞれ移動。先に着いたメンバーが買い物を?すませて、神社へと出発。前から来た登山組と合流して、目的地へと向かいました。
ビジターセンターに寄り、ヘリポートを通りすぎて、午後4時19分。天文部の一行は、ようやくあずま屋にたどり着きました。

  【2話】テラ・フォーミング
 特別だれかが発狂するでもなくキャンプ地にたどりついた一行は、テント班と水くみ班にわかれて行動。
前回の教訓をいかし、ペグ打ちは6分目までにしました。後でだいぶ楽になるようです。
とはいえ、今回テントを建てた場所はヘリポートよりも奥だったため、人目を気にせずにすんだ訳ですが。
また、こちらも前回の教訓第3話によって数をへらしたブルーシートですが、テントを建て終わった後に、 2つのテント間をつなぐ通路のテラフォーミングに使用、そこに陣取りました。人数配置は<男子+OB+中性/黒巫女(外)/女子+荷物>といったイメージ。
で、ひととおり作業が終わったところで、テント内で談笑に。ブルシの上でカードゲーム小会をひらくも、 風でカードが飛ばされるという事態がおこったため、結局わたしもテント内に避難しました。それにしても風強い。
ちなみに外にいる間は、テント間での物資配達を行ったりしていました。 ただひとつ気がかりだったのは、行きでは晴れていた空に雲がかかってきたこと。前回の件もあって、夜には晴れてほしいところですが…
 しかし、初冬の時より寒いということもあったため、ここらで一足はやい夕食にうつることになりました。

  【3話】FREEDOM  午後6時3分。
まだ6時台とはとうてい思えないような暗さと気温でしたが、早めの夕食にうつるんです。
標準装備にしている割り箸が、こんな意外なところで役に立ちました。
前回より寒かったからカップ麺がとてもありがたかったです。やっぱり外で食うと美味い。
それでも空は依然として曇天であるため、後が不安です。いちおう快曇ではなかったけど…
途中でトイレ休憩をはさんで、各自で適当に暇つぶし。あれって誰が管理してるんだろう?
 しかし、ブルシのなかから話をしながらすごしていると、わずかに空が晴れてきました。
北斗七星付近をはじめとして、断片的に雲が消えてきたのです。
最初はテント周辺でみていたわたしたちでしたが、しばらくして本格的に晴れてきたため、いそいで皆でヘリポートへと移動。 あまり悲観的にならないようにと決めてはいましたが、ここにきてようやく希望が戻ってきました。

  【4話】アセンション【記入者:黒巫女】  9時をまわった頃から星が見えてきたため、ブルシや望遠鏡、ホームスターPSPといった必要な機材をもって移動。
北斗七星を基準にして、星空散歩を開始しました。ふだんの都会では見慣れないような星座がいくつも並んでいました。
とりわけホームスターは、観測会の要となりました。個人的に、うみへび座がつなげた事にはけっこう感動しましたよ。
そのほかにも春のダイヤモンドなど、いつもの都会からみえるような星々でもふだんとはまた違った趣がありましたし、 からす座が思いのほかはっきりみえたことには驚きました。
望遠鏡では春合宿以来となる「土星の環」を観て、まわりでは日本や外国の神話について話をしていて話題についていけなくなったりもしました。
 ちなみに今回の観測会では、プロキオンが山に沈んだり出たりするという面白珍しい現象を見ることもできました。 山の木々の配置が一様ではないために起こるらしいです。体を横に動かすと見えたり消えたりして、 写真を撮るときには(シャッターチャンスを逃さない用にと?)撮影者が走ったりもしていました。
あと、夏合宿の時は苦戦したかんむり座が、とてもあっさりみえた事にも驚きでした。これも「ホームスター ポータブル」(どーん)の御陰様かな。
 そうして春の星座をおおかた観終えたところで、いったん仮眠休憩をとり3時から観測を再開することになりました。

  【5話】HOME-RUN  3時からの観測では、高めにあがってきたこと座や、へびつかい座付近に出没した木星を見ました。とても明るかったです。
まあ、その明るさゆえにすぐ近くのアンタレスは全然目立っていなかったりしましたけど。
 ひととおりこちらの夜空もみおえた後は、睡眠をとることにしました(蔵書点検での風邪が残っていたので)。
わたしが寝ている間にナイトウォークにでた人もいるそうですが詳しいことは分かりません。
 朝になったら、全員であずま屋とテントの片付けにかかりました。特にテントの片付け時は、ペグ抜きの簡単さにいたく感動したことを覚えています。 御陰様で今回の片付けは大災害が発生せずにすみました(実際この日は1時間で終わってた)。
こうして10時27分、あずま屋発。記念がてらに帰りの拝島駅で記念撮影した後、各自バラバラに帰りました。


 以下、見えた星のリストです。

 ふたご座 こいぬ座 ぎょしゃ座 しし座 おとめ座 うしかい座 かんむり座 へび座&へびつかい座 こぐま座 おおぐま座 からす座  コップ座 ろくぶんぎ座 りゅう座 うみへび座 こと座 りょうけん座 かみのけ座領域 かに座? はくちょう座 ケフェウス座 カシオペヤ座  土星 木星 さそり座 てんびん座 いて座 やぎ座? 太陽


横

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