2006年冬御嶽 by黒巫女

2006年、11月。
この日、天文部では久々となる「御嶽」観測会が行われた。
以下は、天文部ブログに載せられた、観測会の一部始終である。
11月18日(土)
先発隊 1年:える 黒巫女 ミハエル
2年:バナジウム
後発隊 1年:蜻蛉 ボブ 天使さん
2年:T
夜襲隊 OB:雪祭り ぱすてる
【1話】ー朝逃げ
7時59分、集合場所着。一番乗りで通用門前へとやってきたせいで特にすることもないため、しばらく待つことに。ここは東京なのに、よく冷える。
きっかり1時間待ったところで、次の部員が、その次の部員がと立て続けに到着。定刻の20分より少し前に全員そろい、さっさと出発。
そして坂を下って十数秒後、ある先生とばったり出くわす。何をしているか聞かれたために某氏が「朝逃げ」と答え、
その後Vの持参した飲み物を「重いから」という理由で分けてもらい、そのまま駅へ。
行きの電車の中では、Vの持ちこんだ黒トランプで、Lとミハエルが神経(+肉体)衰弱に挑戦【トランプを束ごと使って行う神経衰弱。
一組当たるごとに束をシャッフルするため、順番をおぼえた苦労が水の泡となる。暇すぎる方の暇潰しにオススメ】。しばらく続いた後、黒巫女が引き継いだ。
明らかに自分たちだけが周囲から浮いているのだが、12時29分。知ってか知らずか先発隊は御嶽の駅に到着した。
【2話】:鮎
御獄駅についたあやしい集団は、バスに乗りかえてしばらく進んだ後、往復券を買ってケーブルカーに乗りこんだ。バス中の話し合いでは全員使用することになり、
今回は4人で突入。外の景色を見ている間は無かった。徐々に電話の電波も弱まっているようだ。
1時17分。ケーブルカーを降り、売店の立ち並ぶ広場で昼食休憩。
Vがみんなに「鮎うまいよ」とすすめていたのが印象的(後発隊にもヘリポートで言っていた)。
そうして休んだ後、一行は山を登ることに。道をバイクで通っていく猛者を眺めながら、ひとまずビジターセンターにたどり着く。
ヘリポートへ向かうことを伝え、しばし休みをとったあと、再び出発した。
しばらく進むうちに、御獄神社へと到着。休憩中の黒巫女を放置し、3人で水くみ。ここらの坂や階段には、どうやら人を発狂させる力があるようだ。
【3話】/冷える空気
約一名がおかしくなった中、2時25分。先発隊一行はようやく目的地であるヘリポートに到着した。
まわりにも人が結構いたため、テントをたてるべきか否か迷っていたのだが、Vの「空気を読めないんじゃない!読まないんだ!」という名言に皆が心を動かされ、
あっさり決行。テントを組み立て、地下から借りてきた金槌を片手に、これまた借り物であるペグを、抜けないように地面に深く打ち込む(後で惨事になるのだが…)。
こうしてただでさえ変な先発隊は、一般人がいる中でテントを組み上げ、ブルシを広げて全く使わず、銀盤をひろげてそちらに荷物の類をおき、
ヘリポートに陣取っているという明らかに周りから浮いた連中になっていた(徐々に周囲の訪問客がいなくなったのは、実はこのせいであったとか)。
そんなこんなで異質な空気を放つ先発部隊にて、3時10分。ささやかながら昼食会が開かれた。
昼間とはいえヘリポート近辺も冷え込んできたため、ホットスープがありがたい存在であった。
そうして誰もいなくなった頃に、先発メンバーは黒巫女を留守番にさせ、後発隊を迎えにいった。
【4話】=忘物
PSPで谷◯の忘物を鑑賞して待っていたところ、午後4時43分。後発隊のメンバーと先発隊がようやく帰ってきた。何かが起こっていたようだが詳しくは知らない。
そうして現役生が17時だよ全員集合したところで、スープ大会?が再開された。ミスターTが迫害される中、全員で特製スープを飲むことにしたわけである。
…ちなみにこの観測会中「曲っがーれ↓」が流行ったようだ(Lの持参したPSPには入っていなかったのだが)。
テントを先発隊と後発隊で分割し(先発隊のほうが良いテントだったという)、しばらく時間をつぶしていたのだが、いくら待っても全く星が見えない。
おなじみ「空一つ見えない快曇(全然快くないが)」である。
そうして困って待っていたところ、7時18分。雪祭りさんが到着した。何でも真っ暗な山の中、ライトも持たずに登ってきたらしい。
そのおかげで話は弾んだのだが、ほどなくして後発隊の面々と一緒に、5人でもう一度水汲みに行くことになってしまった。
【5話】 黒札
7時44分。水汲みにいった後発隊+黒巫女は、出発してから20分ほどで無事もどってきた。
そうしてしばらくのあいだ会話なり談話なりで過ごしていたところ、8時25分。毎年恒例の夜間トランプ大会が開催された。
先輩からナポレオンのルール解説を全員で聴くことになった。当然あの黒トランプで…(真っ暗な場所で見えないことは聞いていたが、やはり何も見えない)。
結局ルールが多くて覚えきれなかったので、早々に離脱させてもらうことにした。
で、またしばらく経って今度はテントに撤退し、雪祭りさんが持ちこんだ2年前の観測会顛末(部室に置いてある)を先発メンバーで読み、9時25分。
L持参のPSPでハルヒ鑑賞会が開かれたという(ちなみにPSPの音は外からも聞こえるという事が日中の鑑賞会で判明している)。
その後、鑑賞会も終わり、あいかわらず観測会の行えるような天気ではない中テントの外で冷えながら待機していたところ、11時10分。
すでにあたりは真っ暗になっている中、ようやくぱすてるさんが到着した。
【6話】@死神
ぱすてるさんからの紀州をうけ、今回の秋合宿参加者約10名が勢揃いしたためにとりあえず暗闇の団欒?を開く。
何か話していた人もいれば、ノーパソで色々見ていた人もいて、中には寝袋に入ったままの人も。会話ついでに差し入れのお菓子もおいしくいただきました。感謝。
で、相も変わらず星の見えない空を気にしつつ、11時43分。展望台らしき場所(あずま屋?)へと移動。
都会の明かりを見つつ、神奈川はどこにあるのか論議しながらも、十数分後、大反省会を決行。五十音順に1年生の感想その他諸々を聴き、
途中にネタ雑談等を話していくもの。あずま屋の暗闇に佇むVには林檎を与えたくなった。…たぶん気のせいだろう。
そうして日付けもまわった午前0時11分。どうやら小雨が降ってきたようであるため(本来なら星降る夜を期待していたのだが…)、
すぐさま本部にもどり荷物をぬれないようにたたむことに。で、その後ほぼ全員テント内に撤収。
外で様子を見ていたわたしも、晴れる見込みがないため程なく撤収した。
11月19日(日)
【7話】*ほめるん
6時35分、起床。一応空をみてみるが、空一つない曇り空。結局夜通しで快曇だったようである。
仕方がないので、全員が起きたところで朝食に。メニューはレトルトカレーという解釈で問題ないだろうか。
その後の片付けのときに小雨がぱらついてきたが、どこからともなく「ドルフィンズ」がやってきた。野球小学生の団体のようだ。
そして御陰様なのか、ドルフィンズが来ている間だけ雨が止んだ。がんばれドルフィンズ!
しかし、予想通り前日に心配していた事態が現実のものとなった。深く埋めすぎたせいで、案の定ペグが抜けない。
仕方なく数人がかりでペグを掘り出すことになってしまった。雨で地盤がぬかるんでいたため、作業はさらに残念なことに…
で、結局ペグが無惨なことになりつつも、11時32分、ヘリポート発。
星の見えなかったことが心残りだが、拝島で記念に記念写真を撮影し、あとは解散式を経てばらばらに帰宅。皆さん御憑かれ様でした。

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